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🕯 一灯庵 ―名前の由来―

東光院に「一灯庵(いっとうあん)」という名前をつけ加えました。

“どんなに暗い夜でも、一つの灯があれば、歩き出すことができる。”

そんな思いから生まれた名前です。

仏教には、「一灯照隅、万灯照国(いっとうしょうぐう、ばんとうしょうこく)」という言葉があります。
これは、「一つの灯が自分のいる隅を照らせば、その光はやがて国全体を照らす」という教えであり、
たとえ小さな行いでも、心を込めて誰かを照らすことで、その光は周囲に広がっていくという意味が込められています。

この庵を訪れる方々の心に、そっと一つの灯がともるように。
その灯が、やがてまた別の誰かの心の明かりとなるように。
そんな願いを込めて、「一灯庵」と名付けました。

また、東光院 一灯庵は檀家制度を持たない、開かれたお寺です。
宗派や信仰の有無を問わず、どなたでも自由に訪れることができる場所として、現代の多様な価値観やライフスタイルに寄り添いたいと考えています。

かつてお寺は、人が集い、語らい、支え合う「地域の拠点」でした。
一灯庵もまた、祈りの場であると同時に、
人と人がゆるやかにつながり、
それぞれの人生に寄り添う小さなコミュニティの灯台のような存在でありたいと願っています。

人生には、立ち止まったり、迷ったり、心が疲れるときが誰にでもあります。
けれど、誰かの言葉や、静かな場所、ふとした出会いが、
まるで一つの灯りのように、私たちをそっと照らしてくれることがあります。

この庵が、訪れる人一人ひとりにとって
「静かに心を照らす灯」のような存在であれたら――
そして、その灯りがまた誰かの光となってつながっていけば――
そんな願いをこめて、「一灯庵」と名づけました。

どうぞ、あわただしい日常から少し離れて、
灯りのもとで、ゆっくり深呼吸してください。

ここでのひとときが、新たな一歩のきっかけとなりますように。
※現在拠点となるお寺の物件を探し中です。今しばらくお待ちください。皆様の応援が、日々のエネルギーです。

合掌

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