【東光院 一灯庵よりご挨拶】

このたび、34年間勤めてまいりました会社を退職し、かねてより志しておりました僧侶としての道に、本格的に専念することとなりました。長年にわたる社会人としての歩みの中で、多くのご縁と学びをいただきました。そのすべてが、今の私の土台となっており、深く感謝しております。

これに先立ち、会社勤めをしながら、小さなマンションの一室を拠点として「東光院（とうこういん）」の活動を静かに始めております。限られた空間ではありますが、祈りと修行の場として、一歩一歩、できることから積み重ねてまいりました。

そして今回、退職という人生の大きな転機を迎えたことを機に、将来を見据えて、新たに「一灯庵（いっとうあん）」という庵号（あんごう）を加えることといたしました。「東光院 一灯庵」として、新たな一歩を踏み出します。

この「一灯庵」という名には、「一隅を照らす、小さな灯りでありたい」という想いを込めております。誰かの心にそっと寄り添い、ささやかでも確かな光を届けられる場所となることを願っています。

現在はまだ、マンションの一室での活動ではありますが、近い将来を見据え、お寺としての新たな場を築くべく、物件探しを始めています。ご縁があれば、空き寺や廃寺への入山も視野に入れておりますが、現実としては容易なことではありません。それでも、どのような形であれ、地域に根ざし、人と人とのつながりを育む場所としてお寺を開いていくことが目標です。

「東光院 一灯庵」が、訪れる方々にとって心安らぐ場となり、静かに法の光を届ける場所となるよう、これからも精進してまいります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

◆ 一灯庵の名前の由来についてはこちらから
　 → https://toukouin.jp/blog20250820/

合掌
東光院 一灯庵